ディスカッションペーパー

 日本の資産格差ーJHPSとルクセンブルク資産調査による国際比較ー

DP番号 DP-2010-005
言語 日本語のみ
発行年月 March, 2011
著者 四方 理人
JELコード
キーワード
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要旨

本研究は、日本の資産格差の特徴を明らかにするため、国際的な所得・資産についての
研究機関であるルクセンブルク所得研究(LIS)におけるルクセンブルク資産調査(LWS)のデ
ータと JHPS の資産データとの比較研究を行った。
その結果、日本の資産格差は対象国の中で中程度であるが、高齢者の金融資産の所有が
国際的に突出していること、および、日本の上位 1%の最上位者の全資産の占有率は高くな
いといった点などが明らかになった。また、日本の資産格差におけるジニ係数の要因分解
の結果、貯蓄性金融資産および非金融資産(不動産)は格差を縮小させる方向に、一方、
リスク性金融資産は、資産格差を拡大させる方向に寄与していることがわかった。