ディスカッションペーパー

JHPS2011の概況 

DP番号 DP-2011-003
言語 日本語のみ
発行年月 February, 2012
著者 石井 加代子
JELコード
キーワード
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要旨

本章では、2009 年より開始された「日本家計パネル調査(JHPS)」の第 3 回目の調査結
果(JHPS2011)を用いて、本調査の特徴と本調査で把握できる家計行動について概観した。
就業・生活時間配分・健康・生活習慣・資産・収入・支出など、多岐にわたる家計行動を
検討した結果、次のようなことが明らかになった。まず、3 回分の調査結果が蓄積されたこ
とにより、転職や離職といった就業形態の変化や、結婚や出産といったライフイベントの
発生など、パネルデータでなければ捉えることのできない家計行動の変化について、十分
な件数が把握されていることが確認できた。また、就業形態や労働時間、所得、消費とい
った経済変数にかんして、公表統計と近似した結果を示していることも明らかとなった。
さらに、多岐にわたる質問項目を含んでいるため、様々な分析に利用可能であることも確
認できた。