ディスカッションペーパー

JHPS2012調査の概況

DP番号 DP-2012-006
言語 日本語のみ
発行年月 March, 2013
著者 赤林 英夫・野崎 華世・敷島 千鶴
JELコード
キーワード
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要旨

2009 年スタートした「日本家計パネル調査 (Japan Household Panel Survey: JHPS)」は、
2012 年、第 4 回目の JHPS2012 調査を実施した。協力対象者は 2,821 名、第 3 回調査か
らの継続率は 89.3%であった。プロビット分析は、面接調査との併用は第 2 回調査の回答
継続確率を下げるが第 3 回調査以降には影響を与えないこと、前回調査での調査員の訪問
回数が多いほど回答継続確率を下げることを明らかにした。広範な変数群より、家族内援
助に関する項目を取り上げ、親から子へ子から親へどの程度経済的支援が行われているの
か、その実態を明らかにし、学歴や、親子の同別居、就業状況などとの関連について検討
した。また、幸福感の性差や年齢差を調べ、就業や家計、健康との関連について概観した。
さらに、認知能力指標として導入された推論課題について概説し、パフォーマンスの配偶
者相関、年齢変化、学歴や仕事からの収入との関連を示した。JHPS の意義について再確認
を行い、今後の JHPS の課題について言及した。