健康ショックへの対応と配偶者の役割:日本家計パネル調査を用いた実証分析
DP番号
DP2023-002
言語
英語のみ
発行年月
January, 2024
著者
小川一夫
JELコード
I12; I14
キーワード
入院行動; 就業促進効果; 介護促進効果; 変量効果順序プロビット・モデル
ダウンロード
PDF
要旨
入院は家計所得の減少を招く大きな健康ショックである。しかも所得の減少は家計の特性に大きく依存している。この研究では、2009年から2020年までの慶應義塾大学パネルデータ設計・解析センタ提供による『日本家計パネル調査』を用いて、入院によってどの程度の所得減少が生じるのか、既婚世帯と未婚世帯を比較する定量的分析を行った。その結果、既婚世帯の場合には、夫が入院した際に妻の労働供給が増加するという「就業促進効果」が観察され、家計所得の減少が大幅に軽減されるが、女性単身世帯においては家計所得の減少が最も大きいことがわかった。