ディスカッションペーパー

介護保険制度の2014年改正が我が国の要介護者の同居家族の就業に与えた影響:JHPS/KHPS2018を用いた検証

DP番号 DP2019-006
言語 日本語のみ
発行年月 March, 2020
著者 深堀遼太郎
JELコード J21, J22, J01
キーワード 介護保険制度;家族の就業; 日本家計パネル調査(JHPS/KHPS)
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要旨

本稿では、一定所得以上の場合に介護サービスの利用者負担が従前の1割から2割になるという、介護保険制度の2014年改正によって、要介護者の同居家族(子供)の就業行動にどのような影響が及んだのかを検証した。分析には慶應義塾大学パネルデータ設計・解析センターの「日本家計パネル調査」(JHPS/KHPS)を用い、Difference in Difference in Difference(DDD)法による分析を加えた。その結果、十分に頑健な結果とはいえないものの、我が国の介護に果たす家族の役割を反映して、子供の非就業確率を上昇させる可能性が示唆された。